夫の父が亡くなったのは8年まえの6月4日です。命日には、故郷に兄弟が集まりお坊様にお経をあげてもらいます。今年はコロナ騒動で叶わず、こちらの小さな仏壇にお詣りしました。義父は私のつたない俳句をなかなかいいなあと誉めてくれました。
時には自分の句の添削を頼むと電話があったりもしました。そんな事を思い出しながらコーヒーを供えました。
夫の実家も私の実家も、門から玄関までの所にさつきつつじを植えています。昔からどこの家でも咲かせていたのでしょう。
杜鵑花(さつき)と書くのはホトトギスが鳴く頃に咲くからとあります。
襖除り杜鵑花あかりに圧されけり
阿波野青畝
満開のさつき水面に照るごとし
杉田久女
入院をするやさつきに水やつて
大森まり
珈琲は甘く杜鵑花のころ逝けり 慶月