鴨は雁と同じ雁鴨属で雁より少し小さく首も短いとのことです。秋から冬にかけて飛来して越冬し春に帰っていきます。
一番多いのが青頸(あおくび)と言われている真鴨です。鈴鴨や黒鴨は海上や江湾などで見られるそうです。

この度の旅行で嵯峨野大覚寺の大沢池の脇の方で美しい真鴨を見ることが出来ました。
大覚寺は嵯峨天皇の離宮であった頃高野山から空海が訪ねてきて、天皇が別れを惜しみこちらで見送った話が残っています。
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海くれて鴨のこゑほのかに白し 芭蕉


鴨の中の一つの鴨を見てゐたり 虚子


鴨群るるさみしき鴨をまた加へ
             大野林火

眦(まなじり)に乱るる日差し鴨の湖(うみ)
            正木ゆう子

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朝日いま御仏の鴨耀かす  慶月

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       (こちらは旧古河庭園)