落葉樹は秋から冬にかけて葉をことごとく落とします。その散った木の葉のことをいいます。
美しい紅葉はやがてはらはらと舞いはじめ、風とともに激しく散りもします。地面を埋め尽くす様を私たちは観賞もし、時の流れも感じるのです。
からからと落葉追ひ来て追ひ越しぬ
星野立子
落葉掃くこときりもなや山寺は
坊城中子
手が見えて父が落葉の山歩く
飯田龍大
海のこゑ寝墓は落葉ためやすし
渡辺千枝子
風月句会(11月15日向ヶ丘遊園付近吟行)
主宰特選句一句
元禄の立膝仏へ落葉積む 慶月
落葉掻き吾に優しき媼居し 慶月
この時期、この公園のお向かいに住む大正12年生まれのお婆さんは、毎日落葉掻きをされていました。昔から犬の散歩でお会いする度にお話していました。戦争未亡人でご主人は赤ん坊を抱くことはなかったとのことです。その息子さんの家族と暮らし犬も居るけれど、自分は余り可愛がらせてもらえないからねといい、私のランタやハックンを撫でてくれていました。
夫の母と同じ歳のその方も少しずつ元気が無くなり、母と同じ頃亡くなったようです。
今では落葉が溢れかえり、道路にもはみ出す公園となっています。
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