昨日の日曜日は吟行句会で、生田緑地や枡形城跡を散策しました。
お天気もよく、展望台からは雪を頂いた富士山が頭だけですが見えました。
主宰もお見えになり選者の先生がお二人で楽しい句会となりました。季題はこの季節らしい木の実、団栗、秋の何々、露の何々等が多かったようです。

主宰の人気のあった句
「観音の御手に落ちんと木の実落つ」俊樹 

圭魚先生から頂いた特選の句
「一本の竜胆正室の墓崩れ」  慶月

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さて、昨日の句会にも登場した草の実です。名前の知られている草や雑草と言われているもろもろの草は秋に実(種)をつけます。
莢(さや)をつけたり穂をつけたり、種が弾けたり、風に吹かれたり、人や動物にくっついて移動したりします。いずれも秋の深まりを感じさせ沢山の俳句が生まれています。

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草の実のとんで晴天極まりぬ
             高浜年尾

草の実や淀み淀みの飛鳥川
            阿波野青畝

草の実や影より淡くはしる水
             石橋秀野

草の実はどこにも行けぬ味がする
             櫂未知子


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一くぐりすれば草の実犬となり 慶月

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