日本の秋に無くてはならない、それほど溶け込んでいるコスモスは明治時代に入ってきたメキシコ原産の花とは驚いてしまいます。和名か秋桜ですが、宇宙の意味を持つ名前にロマンを感じます。語源はギリシャ語の秩序だそうです。最近は黄花コスモスをよく見かけますが、玉川大学で改良されたそうです。ひと頃は花屋さんでチョコレート色のコスモスも人気がありました。

群生させて咲かせている土手を見るとその秋らしさにうっとりしてしまいます。長良川の土手の景色が浮かんで来ます。

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コスモスの花あそびをる虚空かな
             虚子

コスモスを離れし蝶に谿深し
           水原秋桜子

秋ざくらばかりの庭の主婦若し
             及川貞

コスモスの風なきときも色こぼす
            三村純也


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友垣やコスモス挿して招かるる
              慶月


友がきとは、友だちや朋友のことですね。中学からずっと同じ学校でなんと職場まで一緒だったのに、親しくなったのは就職してからという人がいます。モナリザの微笑みに例えられる美しい人が四国高松に住んでいます。

もう十年位前になりますが電話をして訪ねたときコスモスを活けて迎えてくれました。
私の好きな花をちゃんと覚えていてくれました。
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