中国原産でキンホウゲ科の多年草です。葉も花も牡丹に似ていて少し小ぶりで牡丹よりやや遅く咲きます。牡丹は木で芍薬は草本です。中国では牡丹の次に美しい花とされ、花の宰相と呼ばれました。

名前に薬があるとおり、根がけいれんや鎮痛に効きてんかんの薬として古代ギリシャやローマでも使われました。てんかんで悩んでいたシーザーも服用していたとのことです。

しかし花の美しさから観賞用として栽培されるようになり、現在も店頭を華やかに飾っていますね。
私は育てたことはありませんが、父が好きな花で種をもらったことを懐かしく思い出しています。。

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芍薬やおくに蔵ある浄土寺 大江丸


芍薬のはなびらおつるもろさかな
           久保田万太郎

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芍薬のゆさゆさと夜が生きてをり
            鍵和田柚子

芍薬のゆれてはおばあさまのこと
             吉田羽衣

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芍薬の珠高く花低く活け   慶月

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