ハックン俳句でしょ!        ~愛犬ハックと俳句を楽しむ日々~

シーズー犬のハック(ハックルベリー)、俳句、そして草花について綴ります!

山野に自生する小菊の総称です。薄紫色はノコンギクとヨメナ、シオンです。白色はノジギク、黄色はアブラギク、イソギクなどです。秋の野山の風情にぴったりですね。
伊藤左千夫の野菊の墓を思い出します。ホトトギスに掲載されて夏目漱石が賞賛したとのことです。民子は野菊に生まれ代わったのでしょうね。大好きな野菊がお墓の周りに咲いていたのですから。
やはり純愛のまま終わるのが美しいですね。

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其人を恋ひつつ行けば野菊濃し
              虚子

かがみ折る野菊つゆけし都府楼址 
             杉田久女

花びらの欠けて久しき野菊かな
             後藤夜半

野菊摘む古へ人のごとくにも
            山田みづえ

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帰りたくないと野菊を友撫でし 慶月


中学一年の時帰り道が一緒で仲のいい友達がいました。家まで後2、3分の所が二人の分かれ道でした。その場所に佇み薄暗くなるまで話したものです。

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いなごを除いたバッタ科に属するものの総称で種類は多いです。後ろ足が発達していて飛び立つ力が強いのが特徴的です。キチキチハタハタと翅を鳴らしながら飛ぶのでこの名前がつきました。
飛蝗(ひこう)は中国やアフリカなどで群生して農作物を食い荒らしながら移動します。今年もニュースになっていましたね。
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息子が4、5才頃住んだ静岡県藤枝市の家の隣に集合住宅用の広い広い空き地がありました。父親に買って貰った昆虫図鑑を小脇に抱えて、草原へ行ってきますと言い毎日一人で散策です。私は家事をしながら窓から彼を確認するのです。オンブバッタ、ショウリョウバッタ、トノサマバッタが多くいたようです。どれが一番好きなのとたずねると、大きなショウリョウバッタも好きだけどやっぱりトノサマバッタかなと答えた生き生きとした顔が思い出されます。
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はたはたや遠く小さき放ち駒
            松根東洋城

はたはたはわぎもが肩を越えゆけり
             山口誓子

寂しさの極みに青き螇蚸(ばった)飛ぶ
            橋本多佳子

はたはたも靴の埃も楽しけれ
             石田波郷


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我れの葉を食めるばつたを許さねば
              慶月


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蝗(いなご)の甘露煮で長野県産です。夫の肴で常備しています。信州では、昔は蛋白源として蜂の子とともに貴重だったのでしょう。

昨日の日曜日は吟行句会で、生田緑地や枡形城跡を散策しました。
お天気もよく、展望台からは雪を頂いた富士山が頭だけですが見えました。
主宰もお見えになり選者の先生がお二人で楽しい句会となりました。季題はこの季節らしい木の実、団栗、秋の何々、露の何々等が多かったようです。

主宰の人気のあった句
「観音の御手に落ちんと木の実落つ」俊樹 

圭魚先生から頂いた特選の句
「一本の竜胆正室の墓崩れ」  慶月

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さて、昨日の句会にも登場した草の実です。名前の知られている草や雑草と言われているもろもろの草は秋に実(種)をつけます。
莢(さや)をつけたり穂をつけたり、種が弾けたり、風に吹かれたり、人や動物にくっついて移動したりします。いずれも秋の深まりを感じさせ沢山の俳句が生まれています。

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草の実のとんで晴天極まりぬ
             高浜年尾

草の実や淀み淀みの飛鳥川
            阿波野青畝

草の実や影より淡くはしる水
             石橋秀野

草の実はどこにも行けぬ味がする
             櫂未知子


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一くぐりすれば草の実犬となり 慶月

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